不断水工法の実例について

不断水工法とは断水させずに水道工事を行う技法のことです。この不断水工法にもいくつかの種類があるのですが、例えば商業ビルなどである一つのテナントだけの配管工事を行いたい場合を考えてみましょう。テナント交代により水道設備を新設しなければならなくなったとか、設備の老朽化により配管を取り換えなければならなくなったようなケースです。こういう場合、当然ながらそのテナント以外の他のテナントには断水を引き起こさないことが望まれるのは言うまでもありません。

当該テナントは自分が原因なのですから断水しても何の文句もないでしょうが、隣のテナントにとっては何の関係もなく、水道が絶対的に必要な飲食店などであればそれこそ補償問題にもなる話です。一応、普通の水道配管では、このような工事が問題なく行えるようにバルブや弁が設けられています。つまり、水道配管の常識としては、工事が必要になった際の影響範囲を最小限に留めるために全ての分岐点にはバルブや弁が設置されているはずです。ですから、あるテナントで水道工事が必要になった場合、共通の配水管から当該テナントに向かって分岐管が出ている直後の地点に設けられているはずのバルブを閉めさえすれば、他のテナントに影響を及ぼすことなく当該テナントだけの工事が行えることになります。

ですが、そのようなバルブが設置されていない場合とか、あるいはバルブそのものが老朽化していて交換が必要な場合には対処不可能になってしまいます。このようなケースでも利用できるのが不断水工法ということになるのです。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*